軽快なフットワークを持つABARTH500系ですが、ワインディングやサーキットをある一定以上のペースで走ると、LSDの効果が欲しくなります。
特に深い舵角、深いロール量でパワーをかけると、オリジナルのデフでは前に出る力に不満を感じるシーンもあると思います。

「何故OS技研さんとコラボレーションしたか？」

工場訪問をした際、現場から感じるモノ作りのポリシーが飛び抜けていた事と、THREEHUNDREDのパーツ開発理念である「細かなお客様の声を製品に反映し、自分たちでもパーツを使い、商品力を高めていく」そこが合致しました。

このLSDはとにかく軽いです。
鍛造素材から削り出しされたデフケースを持った時、正直その軽さに驚きました。
ホイールの軽量はよく言われますが、ドライブトレインも軽く、強く作れれば、車体全体の軽快感につながります。
このLSDにはそれがあります。

そして各部の加工精度が非常に高く、いわゆるLSDでネガティブに言われるチャタリング音は皆無です。
特に「スプラインスルーサイドギア」は、内部に構成されるサイドギアとピニオンギアが特徴で、これはOS技研の特許であります。
高いロックアップ率を実現し、それにより無駄な滑りがなくなるのでチャタリング音が発生しないのが大きな特徴です。

ストリートではその存在に気付かないかもしれない、ただ舵角を入れてパワーを伝達すれば、その動きはイメージした方向に鼻先が変わり、T-JETエンジンのパワーを路面にガシッと伝達する事が出来ます。

LSDのイニシャルのセットアップはOS技研さんの培ったノウハウと、ABARTHで全国のワインディングとサーキットを走り込んでいるTHREEHUNDREDの経験値を元に、2つのセットアップを用意しました。

■セッティング #1.5way
あらゆる走行シーンに対応し、LSDがはじめてという方にも違和感なくお使い頂けます。
OS技研さんの特許でもある「ロック・タイミング・コントロール・システム」の恩恵をフルに活用したモデルで、加速時にトラクションを得られ、アクセルオフの際にはLSDは純正と同じオープンデフ状態へ瞬時に切り替わるので、高いトラクションと乗り易さを両立したクルマの挙動となります。

■ セッティング #1.1way
より意のままにABARTHをコントロールしたい方にお勧めです。
アクセルのオンとオフ双方に機能しますが、ABARTHのクイックな特性に合わせて減速側のカム角小さくしている事で、ピーキーな動きとはならず、プッシングアンダーになりやすいABARTHですが、コーナー侵入から鼻先を思い通りの方向に向ける事が出来ます。
TTCカットオフデバイスと同時使用して頂く事で、サーキットでの大幅タイムアップを期待できるパーツとなっております。

※製品にはサイドベアリングは付属しません
※使用するオイルによってはチャタリング音が発生する場合があります